2023.3.13
【本編03】これからの企業経営で必要な観点【社会の動向】<セキュリティ関連知識の保管庫(ナレッジベース2023)>
位置づけ
- (目的:企業経営に必要となるIT活用、サイバーセキュリティ対策の必要性を解説する)
- 具体的な対策の実施の際には、ページ内に記載の【参照資料】のリンク先をご確認ください。
目次
目次.3.これからの企業経営で必要な観点【社会の動向】
- 現実社会とサイバー空間の繋がり
- (要旨・キーワード等:サプライチェーンを構成する企業と企業が、フィジカル空間とサイバー空間で繋がっていることを掲載)
- 守りのIT活用
- (要旨・キーワード等:社内業務の効率性・生産性向上や働き方の変革 (デジタルオプティマイゼーション)等)
- 攻めのIT活用
- (要旨・キーワード等:ビジネスの発展や売上・企業価値の向上 (デジタルトランスフォーメーション)等)
- 経営投資としてのサイバーセキュリティ対策
- (要旨・キーワード等:DX白書(IPA)等より経営投資としてのサイバーセキュリティ対策の必要性を掲載)
<<本編>>
3.これからの企業経営で必要な観点【社会の動向】
- ※企業経営に必要となるIT活用、サイバーセキュリティ対策の必要性を解説する
経済財政運営と改⾰の基本⽅針
- 経済財政運営と改革の基本方針2022
- 国の施策の基本方針であり、IT及びセキュリティ関連の施策は、この基本方針に沿った形で実施計画が策定されていることを認識する
- 【要約資料】 国の基本方針および実施計画の要約
- (2)⺠間部⾨におけるDXの加速
- 地⽅における中⼩企業も含めて ⾮対⾯型ビジネスモデルへの変⾰や新産業モデルを創出する。
- このため、企業全体で取り組むデジタル投資を税制により⽀援し、特に中⼩企業においては、IT導⼊サポートを拡充し、そのDX推進を⼤胆に加速するほか、標準化された電⼦インボイスや、⾦融機関による⽀援等も通じた中⼩企業共通EDI等の普及促進を図る。
- また、物流DXや標準化等を通じて、サプライチェーン全体の徹底した最適化を図る。加えて、AI、IoTやビッグデータを活⽤し、新たな付加価値を創造していく。
- (3)デジタル⼈材の育成、デジタルデバイドの解消、サイバーセキュリティ対策
- IPAが、経済界との協⼒を含む体制整備を⾏い、各種デジタル⼈材のスキルを評価する基準を作成する。
- ※データサイエンティスト(統計分析やコンピュータサイエンスの知識を元に、⼤量のビッグデータから新たな知⾒を引き出し、価値を創造する⼈材)、サイバーセキュリティスペシャリスト(個⼈や組織をサイバー攻撃の脅威から守るセキュリティ専⾨⼈材)、アーキテクト(DX技術を理解して、ビジネスとDX技術導⼊の融合を指揮することのできる⼈材)、エンジニア(アプリ開発、クラウド等のデジタル技術をフルスタックで⾝に付け、技術のビジネス導⼊を担う⼈材)、オペレータ(DXを⽀えるデジタル基盤の安定稼働を⽀える⼈材)など
- 特に地域で育成したデジタル⼈材を積極的に活⽤し、デジタル活⽤に不安のある⾼齢者等にオンラインサービスの利⽤⽅法等に関して講習会・出前講座等の助⾔・相談を⾏うとともに、⾏政窓⼝等でのサポートに努めるなど、⽀援の仕組みの充実を図る。
- 関係府省庁、電気通信事業者等重要インフラ事業者による積極的なセキュリティ対策を推進するほか、サイバーセキュリティに係るサプライチェーンリスクへの対策を強化する。
- サイバーセキュリティに係るサプライチェーンリスク:製品の開発・製造、設置等の過程で情報の窃取・破壊や悪意ある機能が組み込まれること。
- 2 重点化を図るべき分野
- (1)経済社会の活⼒の向上及び持続的発展 〜DX with Cybersecurityの推進〜
- ① 経営層の意識改⾰
- デジタル化の進展に応じ、企業の取組状況が、市場を含む企業内外から持続的な企業価値の向上につながるものとして評価され、更なる取組を促進される機運の形成に資するものであること。
- また、経営層に対し、「プラス・セキュリティ」知識を補充できる環境整備に資するものであること。
- ② 地域・中⼩企業におけるDX with Cybersecurityの推進
- 地域・中⼩企業において、デジタル化と同時にサイバーセキュリティ対策に取り組むに当たり直⾯する、知⾒や⼈材等のリソース不⾜等の課題への対処に資するものであること。
- ③新たな価値創出を⽀えるサプライチェーン等の信頼性確保に向けた基盤づくり
- ④誰も取り残さないデジタル/セキュリティ・リテラシーの向上と定着
- デジタル化の進展に応じ、様々なデジタルサービスに触れる機会が増えていく中、リテラシーの向上と定着に向けて、その機会や⽀援の取組と連動するものであること。
デジタル社会の実現に向けた改⾰
-
- 誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を
【要約資料】
Society5.0
- 最先端の科学技術を用いた 「仮想空間と現実空間の融合」 という手段と、「人間中心の社会」 という価値観によって、「国民の安全と安心を確保する持続可能で強靭な社会」と「一人ひとりの多様な幸せ(Well-being)が実現できる社会」の実現を目指す。
- 【参照資料】
- 【要約資料】
IoT、ビッグデータ、ロボット、AI、5G、、、
- 【参照資料】
- 【要約資料】
DX(デジタルトランスフォーメーション)
DX with Security
- サービスの向上のためにセキュリティ対策は必須
CPS(サイバー・フィジカル・システム)
【参照資料】
繋がることに着目した切り口
- サプライチェーンを構成する企業と企業の繋がり
- フィジカル空間とサイバー空間の繋がり
- サイバー空間とサイバー空間の繋がり
サイバーセキュリティ対策が経営に与える重大な影響
- POINT1:ビジネスの継続のためにはITの活用は不可欠
- POINT2:ITの活用にはサイバー攻撃などへの備えが必要
POINT3:サイバーセキュリティ対策は経営者が自ら実行
【参照資料】
生産性向上(経費の削減)
- 従来、IT活用は業務効率化やコスト削減を目的として、定型業務の自動化に集中。(守りのIT投資)
- ⇒ デジタルオプティマイゼーション
新たなビジネスの展開(先行投資)
- 売り上げ増加を目指したIT投資(攻めのIT投資)
- 「既存事業の業務生産性向上や働き方の変革」で得られた原資を「新たな価値の創出」に向けた活動に充当していくことで、企業の競争力と経営体力を高めながら、環境変化にも対応する
- ⇒ デジタルトランスフォーメーション
次世代技術を活用したビジネス展開
- 【参照資料】
- MISSION 3-11 次世代技術を活用したビジネス展開
- 【コラム】DX推進はビジネス飛躍のチャンス
備考
改版履歴
- 2023年3月14日 「ナレッジベース2023」として、トップページ、インデックス本編1~8、Annexに分割
- 2023年3月10日 『中小企業向けサイバーセキュリティ対策の極意』Ver.2.2.5(EPUBリフロー版)として公開
- 2021年10月7日 試験公開を開始