POINT1:銀行口座が狙われている!
インターネットバンキング不正送金の被害は大手銀行の対策が進み、2016年には被害額は減少したものの、中小企業が利用する金融機関の法人口座の被害などにおいても増加傾向が続いています。
警察庁発表によると、2019年に発生したインターネットバンキングの不正送金事案は1872件。被害総額は約25億2,100万円(いずれも前年度増)となっており、事態の深刻さがうかがえます。
POINT2:手口はフィッシング詐欺と不正送金ウイルス
フィッシング詐欺
- 銀行を装い、「本人認証サービスの確認」といった内容でフィッシングサイト(偽サイト)のURLを送りつける
- 偽のログインページにアカウント情報を入力させる
不正送金ウイルス
- 攻撃者は改ざんしたWebサイトやメールの添付ファイルなどから不正送金ウイルスを侵入させる
- 不正送金ウイルスは、ユーザーがインターネットバンキングを利用する際、本来の画面とよく似た偽のポップアップ画面を表示し、認証情報(ID、パスワードなど)を入力させ、攻撃者に送信する
- 攻撃者は、入手した認証情報を利用してインターネットバンキングにログインし、第三者の口座に送金を行う
<不正送金を阻止するには>
- 金融機関が推奨するセキュリティソフトを導入する
- 対策ソフトを最新状態に更新し、定期的なウイルススキャンを実施
- OSやインストールされているソフトウェアは常に最新の状態を保つ
- インターネットバンキングにアクセスした際にいつもと違う画面等が表示された場合、ID・パスワードを入力しない
- ワンタイムパスワードを受信している場合、パソコンではなく、携帯電話やスマートフォンのメールで受信できるように登録する
- 不正なログインや覚えのない送金等の履歴がないか小まめに確認