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セキュリティの部屋

「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」~変革のための生成AIへの向き合い方~ の公表

「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」~変革のための生成AIへの向き合い方~ の公表

掲載情報の概要

情報のポイント

  • 生成AI技術の急速な進化が日本のビジネスにもたらす影響と、企業がどのように対応していくべきかについて考察している。
  • また、生成AI技術の進化が既存のビジネスモデルにもたらす変革についても言及し、企業は変化を恐れず、積極的に生成AIを活用していくべきだと提言している。
  • DX推進人材には「問いを立てる力」や「仮説を立て・検証する力」、に加えて「評価する・選択する力」が求められる。

生成AI導入の段階

  • フェーズ1:生成AI利用基盤の導入と業務上の活用
    • 個人レベルでの単一の業務・タスクが生成AIによって代替・補完・高度化される
    • 具体例:議事録作成、メールドラフト作成、会議中のアジェンダ作り、意⾒やアイデア創出の壁打ち、文書の要約、翻訳、情報の検索、プログラミング、画像・動画・音楽の作成
  • フェーズ2:生成AIを活用した業務の高度化・効率化
    • 社内業務プロセスについて生成 AI を前提として再定義し、時に複数の業務を横断する形で対象
    • 業務の品質、コスト、スピードを向上させる。
    • 企業における具体例:
      • 保守オペレーションの改善の企画の自動化
      • 設備の稼働状況の自動監視
      • 保守オペレーションにおける知⾒の集約・実施すべき対応の初期判断
      • 広告業におけるクリエイティブ企画業務
  • フェーズ3:生成AIを活用したビジネスモデル変革・価値創造
    • 生成AIを活用した既存製品・サービスの価値向上や新規製品・サービスを提供し、顧客体験を変革する。
    • 企業における具体例:
      • CtoC売買サービスにおける商品説明文の作成アシスタント
      • 教育サービスにおいて、研究等をAIに相談ができるサービス
      • リノベーションを検討中のユーザー向けの、リノベーションプランを策定・企画するサービス
      • 生成AIと人間のハイブリッド型でのコールセンターサービス
      • 転職支援サービスにおける職務履歴書の自動作成機能
      • AIによる創薬の実施
      • AIアバターによる商業施設での接客

求められるスキル

  • ビジネスアーキテクト:
    • 選択肢から適切なものを判断する選択・評価する力
  • デザイナー:
    • 独自視点の問題解決能力、顧客体験を追求する姿勢
  • データサイエンティスト:
    • 利活用スキル(使う、作る、企画)、背景理解・対応スキル(技術的理解、技術・倫理・推進の各課題対応)
  • ソフトウェアエンジニア:
    • AIスキル(AIツールを使いこなす)、上流スキル(設計・技術面でビジネス側を牽引)、対人スキル
  • サイバーセキュリティ:
    • AI活用の利益とリスク評価、社内管理スキル、コミュニケーションスキル

経済産業省における政策対応

  • 「デジタルスキル標準(DSS)」の見直し
    • 2023年8月の「DXリテラシー標準(DSS-L)」(2022年3月策定)の⾒直しに続き、 DXを推進する人材類型の役割や習得すべきスキルを定義した「DX推進スキル標準(DSS-P)」(2022 年12月策定)の⾒直しを行う。
    • デジタルスキル標準に「プロダクトマネー ジャー」の定義を正式に追加する。
  • 「デジタルガバナンス・コード」の見直し
    • 「デジタルガバナンス・コード」は、経営者がDXによる企業価値向上の推進のために実践すること が必要な事項(ビジョン・戦略等)をまとめたDX時代の経営の要諦集である。
  • AI 学習機会の裾野の拡大
    • 「第四次産業革 命スキル習得講座(Reスキル講座)認定制度」のIT分野について、2023年10月申請より、デジタルスキル標準に紐づく講座について新たに募集を開始し、E資格等のAI関連資格の 講座を認定した。
  • 生成AI時代に求められる継続的な学びの実現に向けた環境整備
    • 個人のデジタルスキル情報の蓄積・可視化を可能とする情報基盤の構築を検討するとともに、スキル情報を広く労働市場で活用するた めの仕組みを検討するべきである。

各種団体における取組例

デジタルリテラシー協議会
独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)
一般社団法人 データサイエンティスト協会
一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)
一般社団法人 生成 AI 活用普及協会
デジタル人材育成学会
一般社団法人 Generative AI Japan
  • 生成 AI 活用における教育やキャリア、協業、共 創、ルール作り、提言を行い、日本全体の産業競争力を高めることを目的に、2024 年 1 月に 設立された。
  • 生成 AI における先端技術・ビジネスユースケースの共有、ルール作り・提言、人材 教育に加え、Lab を起点とする産学連携での共創・協業事例創出を目指す。
  • 【参考】一般社団法人Generative AI Japan  略称「GenAI(ジェナイ)」

参考になる文献等

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